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「緑」は遠い [○信越本線]

 空の色が、明らかに濃くなった。夕方は幾分暑さを感じなくもない。

 初夏、ということになる。

 しかし、西国のそれとは明らかに異なる。まだまだ冬枯れである。緑は徐々に増えてはいるが、とてもゆっくりとしたペースで、色も浅く、どこか頼りない。

 冬寒く、乾燥した大地の養うことができる緑とはこれぐらいなのか、と、去年は驚いていた。

 木曽や伊那のごとく、(※5月に入るころとなれば)緑が情熱的なまでに美しさを競うのが(5月初頭の)信州というものだろうと思っていたら、こっちの方は(※遅いらしく)そういうわけでもないらしい。

 こちら・・・東北信では(※むろん場所にもよるけど)5月下旬となるとようやく緑が緑らしくなる。(※私は多少濃いめの緑の方が好きなので…)そうなると「やっぱりきれいなのか(!)」と思える。しかし、それは一瞬。あっという間に梅雨入りを迎え、雨が降るわけでもなくただ曇っている日々が続くことになる。少なくとも、去年はそんな感じだった。(※5月下旬の平日すべて休みたいぐらいである。)

 緯度で考えたら南信は滋賀と同じぐらいだが、東北信は石川や富山あたりで、なおかつ標高差がある。当然といえば当然なのかもしれないが・・・。想定していたものとは大きく違い、面くらった。(※なんせ、連休明けとなれば休み辛く、撮りづらいから!)

 世の中、まだ知らないことの方が多いのかもしれない。そのような感覚を去年は強く持った。緑と別のことを挙げるなら、信濃追分の夕陽も、厳寒期早朝の黒姫や関山も、内地離れしたスケール感に強烈な色彩。



 亜寒帯の信越山線黒姫界隈、5月の連休過ぎてもこの通り。

 快晴の朝、強い光を浴びて、始発の快速妙高2号。

 雰囲気だけでいうと函館山線のニセコ界隈っぽい、かもしれない。



2013.5.9 信越本線 古間-黒姫


 これまで、10年以上かけて関西の四方八方を耕してきた。そのテリトリーの範囲で物事を考えてきた。この時期、ここを攻めればこの程度の戦果が挙がる、という思考回路がほぼ出来上がっていた。

 そこのところ、突如新たに再スタートを強いられたのがこの1年だった。

 結局は今までと連続性が高い北陸線と信越海線に加えて、裏山ゆえ比較的通いやすい北の信越山線と東の吾妻線にほぼ特化、あとは169系追い込みとクモヤ143朝練、遠征少々、というパターンで1年が過ぎた。



 なんとか、ある程度はパターンができ、撮れてきたのかもしれない。

 それでも・・・10年以上積み重ねておいたものをほったらかしにするわけにも、いかない。

 (※というより、ほったらかしにしたくない。思い描いておいたイメージをたなざらしにしたくない。)
 結構非鉄でやらないといけないことがあるから、どれぐらいのことができるかわからないけど、自分なりの(※撮りたいものは何かという問いに対する)解答報告がいずれできたら・・・とは日々思うところ。

 (※ 荒削りな文章だったので、後日、補足を入れておきました。)



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