SSブログ

なぞるように [紀勢]

 玉之浦をなぞるように、線路がひかれています。

 はるか昔から訪れたかった場所、最初訪れた時は感激でした。



 紀勢西線は昭和戦前期に建設が進められました。基本的に和歌山から南へ南へと。御坊や紀伊田辺などそれなりの都市があり、白浜という大観光地がありますが、開業は意外と遅いです。
 地方路線の整備が活発化したのが大正から昭和に差し掛かるころ。北は宗谷本線や石北本線、南は鹿児島本線の南端区間など、日本中でこの時期に地方幹線が次々建設され、ローカル線も続々つくられましたが、その流れに沿ったものです。
 意外に、日本の鉄道全盛期というのは短い期間のこととも言えます。
 例外的に新宮と紀伊勝浦の間は大正の初めに開通していますが、これは私鉄として開業しえいます。のち紀勢中線として離れ小島の国鉄線として取り扱われました。明治村の汽車に見られるような輪っかの連結器を付けた新製間もないC11が活躍していたということです。

 そういう歴史的背景が関係してか、紀勢中線区間は急曲線が結構あります。ここもその一つ。勝浦以西の開通は国鉄になってからの昭和11年ですが、串本以西だったら山の中へ入って25パーミルで登ってトンネルで突破、谷筋に出て、また降りるという繰り返しで急カーブもこのあたりほどでもなく、海沿いをほとんど走らないのです。それに対して、串本から新宮の間は海沿いぎりぎりの急カーブをゆっくりと。
 スピードはとても遅いですが、その代わり撮る方には相当ありがたい区間です。観光客としてもきれいな海沿いを最徐行ですからとてもうれしい区間だと思います。


2013年3月3日 紀勢本線 紀伊浦神-下里

 振り子をきかせて、381がゆく。
 奥に砂浜があって、夏は海水浴場になります。
 そういえば紀勢西線というと3月の撮影ばかり。真夏の撮影は2回だけ。そういう時ももう少し撮ってみたいかな?いやいや、焼け死にそうですが・・・。
 
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

みなみのくに日昇 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。