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最後の九州ブルトレ、東京を目指す [九州]

 

2009年2月21日 日豊本線 杵築-大神 2レ「富士」



 過去ネタです。今回はもともとウチのサイトに載せてたやつです。こういう記事は「原文を残しつつ、今の視点でコメントを載せる」という形を原則にしたいと思います。サイトへのUPは2009年3月8日。この年の改正は3月14日だったかなと思います

(原文)
 九州のブルトレもついに最後が近づいてきた。思えば私が幼いころに熟読していた図鑑の最後を飾っていたのが九州のブルトレたちだった。堂々たる長い編成を従えて深紅の機関車が様々なHMを輝かせて走るその姿に幼いころ憧れをもっていたものだった。
 その後10年ほどが経ち撮影を始めたころには、編成は短くなりHMは大抵合併マークになり、牽引する機関車は色あせてピンク色をしているという状況だった。それに加え九州はとても遠いことから、九州ブルトレの撮影に行くということは頭から長らく消えてしまった。
 そうして10年近くがたった。気がついてみると九州ブルトレも富士とはやぶさだけ。しかも廃止が迫っていた。もう永遠に見れなくなるというと話が違う。また編成は短いけれど、HMはどちらも九州内では単独HMで、機関車は最近綺麗になったらしい。そのことを思うと、だんだんと撮りたくなってきた。最後の最後になくなるとなって駆け込むというのはとても情けないような気もしないでもないが、撮りたいものはしっかりと撮っておきたいと思い九州に向かった。
 とはいえ、九州というと島鉄以外ろくに撮ったことがないので撮影地は全然知らない。なので定番をおさえようと考えてこの時の撮影行きは行動した。3日間の撮影のうち、21日は日豊線の有名撮影地を撮り歩いた。下りは管理人殿も昨秋撮った中山香のカーブでやや横がちに、そして上りは杵築で4時間、周囲の各地からやってきた方々と談笑しつつひたすら待ち続けた。そうして日が傾いてきたころ、森の向こうから車体を輝かせてはるか東京に向かうブルトレが現れた。

(一言)
 いわゆる「葬式鉄」ですね(汗)。
 出来るなら引退の前からじっくりと四季折々撮りたいなと思っていますが、いまでもやってしまっております。今年も、しますよ(大汗)。

 この時は前日にドリームにちりん乗車、臼杵で降りて2時間ぐらい待って(寒かった!)始発で杵築へ、中山香で下りを撮った後ここに移動しました。
 なんでこんなことしたのか、本当に謎ですが、単純に九州内唯一の夜行列車に少しでもいいから乗りたかったのでしょう。
 臼杵で降りるとき、車掌さんが「こいつ大丈夫かな…」という顔でこちらを見ていたのを覚えています。
 降りた人は他にもいましたが、旅姿の者は私一人だけでした。一応、八幡浜行きのフェリーに乗り継げるダイヤだったのですが、よっぽど珍しいようです。

 そのドリームにちりんも今月の改正でついに御引退。かつての急行かいもんのなごりだったこの列車も九州新幹線開業に伴う大改正でひっそりと姿を消します。



 この日、九州のブルトレを初めて見ました。深紅に輝くナナロクが栄光あるHMをあげて、短いながらもブルトレを牽く姿は非常に魅力的でした。本当に、その場で一目惚れ。「引退直前に何ということか!」と本気で思いました。
 そのせいでしょう、改正直前となった3月10日から九州に再上陸しました。思い出深いです。



 今頃、杵築の築堤は菜の花でもっといっぱいなんだろなあ・・・。



そういえば


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