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この冬 [○信越本線]

 2月も末となりました。

 まだそこいらじゅうに雪が残っていて車の通行の邪魔になってはいますが、急に暖かくなりまして、空はかすみ、山はぼんやり、そして花粉が飛び出して・・・。

 もはや冬も尽きようとしているようです。

 例年、2月末というとそういうものですよね。

 

 この冬、後半は一転して2度の台湾坊主到来で大雪となりました。

 長野では日本海側からの雪を「シモ雪」、太平洋側からの雪を「カミ雪」といいます。

 おそらく川上=太平洋側、川下=日本海側、ぐらいの意味かと思います・・・。

 そして、シモ雪は大したことはないが、カミ雪は全県でたくさん降るので危険、と言われております。



 この2月半ばの「カミ雪」は異常なレベルで、地元の方は口をそろえて「前代未聞。」

 私も当日は帰宅難民となり、半日は除雪作業の手伝い、その後5時間かけて帰宅しました。

 普段は気温が低いだけで雪はそんなに積もらないのが長野というところなので、みな意外なほど慣れておらず、大混乱。その上、そこいらじゅうの坂道にスタッグした大型トラックが放置され、そこを起点に大渋滞ができていました。

 高速道路が止まったのでスーパーから肉類や乳製品、パンなどがなくなりました。

 雪がやんでからも除雪作業がはかどらず、雪で狭くなった道路ですれ違いに時間を要したりしてこれまた大渋滞。時にはトラック同士がぶつかって通行止めになったり。

 車での通勤にも難渋する状態でした。普段20分のところ、3時間。



 今でも普段より渋滞が激しい状態が続いてはいますが、そろそろ「暖かい雨」で溶けて、ようやく「日常」に戻っていくのかな・・・というところです。



****************


 そんなカミ雪の余波で信越山線のDE15はかなり稼働したようですが、上記のような状態ではそもそも出かけること自体が困難で、日中ラッセルは撮影できず。やや落ち着いたところで、少しばかり撮影に出かけました。





 この日は未明~早朝の山線を走る定排列車である、雪53レを狙いに行ったのですが・・・新井駅バルブをやったところで睡魔が来て爆睡。気が付いたら1時間ぐらい経ち、くびきの1号もRだったんで、撮影地を移動してまた仮眠。9時台の上下を狙うことにしました。

 本来はもっと先までラッセルして撮影するつもりでしたが・・・、何もない雪原とぽつぽつとある木立との情景がどうも気になり、途中でとどまり撮影。





 暗く、しつこい寒さが付きまとう、この冬こそが、黙々と、ただ日々を生きることの、尊さというものを、強く感じさせるもの。





2014年2月18日 信越本線 関山-二本木



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北国の冬 [○信越本線]

 近頃、海辺の方でも少々積雪するようになったが、

 あられが向かい風の強風にあおられ、強く打ち付けてくること、

 そのことの方が、より印象深く、私には感じられる。



 空模様は、目まぐるしく変わる。わずかに青空が見えたかと思うと、あっという間に風が強まり、ホワイトアウト。

 しばらくカメラを振り回していると手の感覚も鈍くなっていく。慌てて、風に揺らされる車の中に舞い戻る。

 

 寒さゆえの、その場にとどまることへのつらさより、自然というものがもつ大きな力をまともに受けることへの感動の方が勝る。それが北国の冬の撮影行。






2014.1.13 信越本線 米山-笠島



 
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 [○信越本線]

 海が、見たくなる。


 この半年ばかり前に、突如、東の内陸県に赴任してきて、そのことを強く思う日々。
 
 山に囲まれているから、何となく息がつまるのかもしれない。
 10年暮らした場所から海がよく見えたから、懐かしくなるのかもしれない。

 琵琶湖の湖岸によく繰り出していたから、広い水面が当たり前、という感覚なのかもしれない。

 ともかく、見たくなる。
 そんなものだから、延々山越えて海を目指す。目指すはもちろん、日本海縦貫。

 そこに行けば、昔から撮ってきたテリトリーが広がっていて、おなじみの顔ぶれがそろっているから、なおさら。軽く帰省している気持ちになれる。



 海沿い≒高温多湿だから、うざったいといえばうざったい。でも、だからこそ自然界によくわからない力がこもっていて、それゆえの人間の活動、それゆえの風景がある、ということによく気付かされる。

 不思議な気持ち。今まで当たり前だったものが当たり前でないような気すらする。



2008年8月13日 信越本線 笠島‐青海川


 この年の夏から、はや5年。短かったような、絶望的なほど長かったような。
 
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