SSブログ

春の淡雪 [○大糸線]

 こちらはまたまた寒さが戻ってきておりまして、もちろん以前ほどではありませんけれども・・・、一回飛び始めた花粉が飛ばなくなる、というようなことも起きております。

 花粉症の人には朗報??多少色目がなかろうと寒いところの方が好きな私にも朗報??

 もっとも、信越山線でラッセルが再稼働したりしているようではあります。

 今年のあちらは小雪とはいえ、春また遠し、かな・・・。



 長野に来まして、1年余り。南北に広く、外には「信濃の国」にもうたわれていますように「10州に境連ぬる国にして」でありまして、内は数多くの小国と人々がごっちゃまぜといった印象の土地ですが、写真を撮るものとしては、移動時間少なくして画面の変化を簡単につけられる、という大きな利点となります。

 長野に赴任することになったのは本当に偶然でしたが、北陸、信越という、かねてからの主戦場の1つに容易に行けることはありがたいところかもしれません。

 もっとも・・・非電化のキハは一通り置き換えが完了してしまっており、小海線と飯山線はキハ110、大糸北線はキハ120。ラッセルは大糸北線だけDD16が残っていますが、この冬の日中に稼働することはなかったようです。

 今撮っているものというと電気系ばかり。4年前が懐かしく思い出されます。





2010.3.11 大糸線 北小谷-中土


 朝、春の淡雪に彩られた静かな谷の中を、旅を感じさせるキハが1両、走り去る。



 最終日前日。イメージに近い絵には、なりました。



 沿線風景と、被写体のすばらしさゆえに、高校時代より通った大糸北線。もちろん、神戸の高校生~暇なし大学生のできる範囲なんて限りがあるものだから、諸先輩方と比べるべくもない程度だろうけれども、塗装変更から5年半、500キロかなたの憧れの星でありつづけてくれました。

 そういえば、いかにも北陸の小都市という糸魚川に、姫川の断崖絶壁、そして信州の山里という感のする小谷、と20キロ強しかない区間で激しい変化をなすこの路線は、上にも書いたような「信州」らしさ、というものを、よく表した路線の一つなのかもしれません。

 今こうやって長野にいて、撮影環境の変化だけは比較的スムーズに対応できたのも、あのころがあったからなのか、な・・・。

 キハは消えども、得たものはあり。

 「ダイヤ改正」は悲嘆にくれるほかないものではありますが、こういったこともある・・・失うものばかりではない。もしかしたら残せるものもあるのではないか、というように念じておきたいと、考えています。



コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。