雨のにおい [○湖西線]
田舎育ちの私、雨が降る前となればカエルがわーと大合唱し始めて、そしてしばらくして雨がざーざー降ってくる・・・という繰り返しが、かつては日常でした。
今住んでいる所でもどこからともなくあの声が聞こえてくるのに最近気づきましたが、田んぼは近所にないし、よく気をつけないとそれと分からないぐらいのものです。どこからなんだろう・・・声の主の姿すら見たことないので、家でそんなことをよく話しています。
田んぼばっかりの所だと、それこそそこいら中にカエルはいるので、それはそれはものすごい大合唱。小さい頃、あの小さないきものがあんな声を発しているとは思ってもいませんでした。
大糸線に行く道すがら、鵜川に寄っていったことがありました。
意気揚々と電車に乗り込んだ頃はしっかり晴れておりましたが、着いた頃には雲崩壊でどん曇り。さすがに何もせずはなあ・・・と北斜面から34号、33号を撮ることにしました。
休耕田の中をよじ登って、何とか立てそうな場所に。しばらくすると、だんだんと肌で感じる湿気は生ぬるいものに。ああ、あの感覚だ・・・。
そして、あの何とも言えない、ほこりが焦げたような不思議なにおいがしてきました。もう雨が降る前らしい。
さらに、草いきれの頭をどこか締め付けるようなにおい・・・がしてくる。
昔々の日常の光景が目に浮かびました。決して気持ちのいいものでもないのだけれど、どこか忘れられない微妙な感覚です。
しばらくして、カエルが鳴きはじめました。もうすぐ降るぞー、バンザーイ。なんだか、そんな声に聞こえてこなくもない、今日の大合唱。
そして、タタタトトト、と音が鳴り始める。雨が水田を打つ音。降り始めたか・・・。
しとしとと降り始めてあまり間もなく、いつものように雷鳥は走り去っていきました。雨の日も、晴れの日も、そして今日も変わらず。雨に濡れた紅いテールランプは、この日はどこか印象的でした。
今住んでいる所でもどこからともなくあの声が聞こえてくるのに最近気づきましたが、田んぼは近所にないし、よく気をつけないとそれと分からないぐらいのものです。どこからなんだろう・・・声の主の姿すら見たことないので、家でそんなことをよく話しています。
田んぼばっかりの所だと、それこそそこいら中にカエルはいるので、それはそれはものすごい大合唱。小さい頃、あの小さないきものがあんな声を発しているとは思ってもいませんでした。
大糸線に行く道すがら、鵜川に寄っていったことがありました。
意気揚々と電車に乗り込んだ頃はしっかり晴れておりましたが、着いた頃には雲崩壊でどん曇り。さすがに何もせずはなあ・・・と北斜面から34号、33号を撮ることにしました。
休耕田の中をよじ登って、何とか立てそうな場所に。しばらくすると、だんだんと肌で感じる湿気は生ぬるいものに。ああ、あの感覚だ・・・。
そして、あの何とも言えない、ほこりが焦げたような不思議なにおいがしてきました。もう雨が降る前らしい。
さらに、草いきれの頭をどこか締め付けるようなにおい・・・がしてくる。
昔々の日常の光景が目に浮かびました。決して気持ちのいいものでもないのだけれど、どこか忘れられない微妙な感覚です。
しばらくして、カエルが鳴きはじめました。もうすぐ降るぞー、バンザーイ。なんだか、そんな声に聞こえてこなくもない、今日の大合唱。
そして、タタタトトト、と音が鳴り始める。雨が水田を打つ音。降り始めたか・・・。
しとしとと降り始めてあまり間もなく、いつものように雷鳥は走り去っていきました。雨の日も、晴れの日も、そして今日も変わらず。雨に濡れた紅いテールランプは、この日はどこか印象的でした。
2005年6月18日 湖西線 近江高島-北小松
それにしても、雨の時の写真は難しい・・・です。デジの普及で露出云々という時代でなくなったのでそれは置いておくとしても、なかなか思い通りのイメージに近づかないです。また、雨の中で撮るのは精神的にチョット辛い。
もっとチャレンジするべきなのかもしれませんが、するかなあ・・・。